新潟日報で「鮭百選」が紹介されました
鮭料理100選堪能 村上味わう会5年かけ最終回 鮭の食文化を後世に残そうと、5年間で1OO種類の鮭料理を食べる企画 「三面の鮭御膳百選を味わい尽くす会」の最終回が先週、村上市寺町の割烹吉源で開かれた。
参加者は趣向を凝らした料理の数々を楽しみ、全5回の達成を喜んだ。
鮭のあらゆる部位を使った料理を堪能した「三面の鮭御膳百選を味わい尽くす会」=村上市寺町
市民有志でつくる「三面の鮭文化伝承の会」の主催。
村上には1OO種類のサケ料理があると語り継がれており、現代に再現しようと2010年に始めた。
毎年、頭から尾まであらゆる部位を使い、 伝統料理だけでなく洋風や中華風のオリジナル料理にも挑戦してきた。
最終回には市民ら約40人が参加した。
なれずしの飯寿司や、麹漬け、白子のかす漬けのほか、ケークサレ(塩味のケーキ)、ロシア風スープ、中華料理の広東風姿蒸しなど 全21品がテーブルに並んだ。
伝承の会の赤羽正春会長(62)は「とうとう最後を迎え感無量。
鮭を食べ尽くす文化は一つの儀礼であり、残っていることに価値がある」とあいさつ。
村上市肴町の吉川準一さん(27)、全5回に参加した8人に達成証が贈られた。
吉川さんは「1匹の鮭が調理法によって別物といっていいくらい、いろいろと変化し新鮮な驚きがあった」と振り返る。
多彩なメニュー作りに奮闘してきた吉源の吉田昭一郎社長(61)は「楽しかったが苦労も多かった。
多少は驚きがあった方が面白いと思い、心を砕きながら作ってきた」とほっとした様子で語った。
5年間に提供された料理は来年、冊子にまとめる予定。企画の呼び掛け人で主催者の一人、村上市新町の中村直人さん(57)は「仲間の協力があってやり遂げることができた。
来年以降は参加者のアンケートなどを基に考えていきたい」と話した。