故郷おいしい物語
料理とお酒のマリアージュ
JR大人の休日倶楽部で「鮭の焼漬け」が紹介されました

JR大人の休日倶楽部で「鮭の焼漬け」が紹介されました

故郷おいしい物語
料理とお酒のマリアージュ
新潟県 鮭の焼き漬け マスカット・ベーリーA2014
先駆者の物語が、味わいをさらに深く
新潟県上越市の自宅庭園を開墾し、地名から”岩の原葡萄園”と名付け、日本の土地に合ったワイン用ブドウ品種の改良に取り組んだ川上善兵衛。
開発した22もの交配品種の中でも昭和2年開発のマスカット・ベーリーAは、
いまや日本ワインの代表品種で、平成25年にはOIVにワイン用ブドウ品種として認定されました。
川上は醸造方法にも工夫を凝らし、”日本ワインぶどうの父”といわれています。
今回はその「岩の原葡萄園 マスカット・ベーリーA2014」を選びました。
鮭の焼漬け

村上市の”鮭の焼き漬け 村上に多く伝わる鮭料理

 合わせるのは村上市の”鮭の焼き漬け”。
村上の鮭の歴史は平安時代に遡り、江戸後期以降は生まれた川に戻る鮭の習性から、産卵の保護や人工ふ化を地元で行って鮭を増やし、
”鮭のまち”として知られるようになりました。
老舗「うおや」の焼き漬けは、生鮭の白焼きを熱いまま、だししょうゆに漬け込んだもの。
村上に多く伝わる鮭料理の一つです。
魚に赤ワイン?と意外に思うかもしれませんが、
鮭は白身とはいえ、コクのある旨みが特徴で、
マスカットーベーリーAのような軽やかな味わいの赤ワインとは好相性。
口にするとまず、鮭特有の甲殻類のような香りを感じます。
そこにワインを含むと、赤い果実の香りとほのかな甘み、酸味が加わり。
口中にじんわりと旨みが広がります。
また、焼いた鮭の皮としょうゆそれぞれの香ばしさに、
樽熟成由来のトースト香が相まって、素晴らしい余韻です!
頭から尾まで、鮭を残さず食べる文化が息づく村上では、100種類以上の料理法があるといわれる。
保存も利く焼漬けは、家庭でも広く作られてきた。
鮭の焼き漬け
「越後村上うおや」
創業約200年。塩引き鮭や鮭の酒びたしなど、秋鮭を使い郷土の味を守る。
tel 0254・52・3056
「鮭の焼漬」780円(2切れ)
https://www.uoya.co.jp/
マスカット・ベーリーA 2014
「岩の原葡萄園」
120年余の歴史を誇る。現存する日本最古のワイン蔵や資料室もある。
tel 025・528・4002
4、320円(720ml)
撮影/高木成和
大人の休日倶楽部 JR

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